企業理念 -グローバル企業では-

ザ・リッツ・カールトンホテルカンパニーにおける最高レベルのサービスとは:

仕事柄、世界各地のホテルに宿泊する機会があるが、訪問都市にリッツ・カールトンホテルがあれば、可能な限り宿泊することにしている。何故なら、彼らは宿泊客ひとりひとりに対する最良(プロフェッショナル)のサービスを提供してくれるからである。チェーンホテルでありながら、画一的なサービス提供ではなく「各地のリッツ・カールトン」毎に個性があるということである。そのベースには「ゴールドスタンダード」と呼ばれる彼らの企業理念に裏打ちされた対応があるからである。ミッション(彼らは「クレド」と表現)、ビジョン(同じく「モットー」と表現)とバリューズ(価値観:同じく「サービスバリューズ」と表現)を全従業員が理解し、実践し、サービスを提供している。詳細は彼らのホームページに詳しく掲載されているので確認していただきたい。

全従業員が理解し実践をするためには:

セクション毎のミーティングでは毎回、メンバーの一人がサービスバリューズ項目の中から1つを取り上げ、宿泊客に対しての対応やエピソード等をシェアし、理解を深める時間を作り出している。また、他セクションが対応した事柄等も話し合い、時には感謝を伝えお互いに称え合う活動も行い、常に「宿泊客」へのサービス向上を意識している。つまり、企業理念を従業員ひとりひとりが理解し、実践し、成長を継続しようと努力している。これが、企業理念実践の大事な部分である。

経営者から従業員へのコミット:

そして、もう1つ大切なことは経営側から従業員へのコミットメントである。

『リッツ・カールトンではお客様へお約束したサービスを提供する上で、紳士・淑女こそがもっとも大切な資源です。 信頼、誠実、尊敬、高潔、決意を原則とし、私たちは、個人と会社のためになるよう持てる才能を育成し、最大限に伸ばします。 多様性を尊重し、充実した生活を深め、個人のこころざしを実現し、リッツ・カールトン・ミスティークを高める…リッツ・カールトンは、このような職場環境をはぐくみます。』(出典:ザ・リッツ・カールトンホテルカンパニーHPから抜粋)

まさに理念経営のモデルケースとなるような企業であることに疑問の余地はない。

投稿者:グローバル・ピア コンサルティング・ファーム